「親父が遺してくれた会社を、良い形で次へ」
──プレス加工一筋、小松製作所の歩みとこれから
小指の先に乗るほど小さな金属部品から、A4サイズのプレス部品まで。東大阪市加納工業団地で半世紀近くプレス加工を手がけてきた小松製作所。先代は家電全盛の波に乗り成長したが、家電メーカーの海外移転という荒波をくぐり抜けてきた二代目代表に、これまでの歩みとこれからを聞きました。
創業は、サラリーマンを脱サラした先代が自宅の一角で始めたプレス加工。東大阪・吉田で産声を上げ、約40年前、代表がまだ小学生のころに現在の工業団地へ移転しました。当時周りがまだ田んぼに囲まれた場所で「真っ暗な野原に会社を建てる、と父に言われた時の衝撃は、今も覚えています」。
近くに三洋電機の工場があった縁で家電部品のプレス加工を直接手がけ、デジカメや携帯電話の精密部品で会社は大きく伸びていきます。手がける部品は、小指の先に乗るほど微細なものも少なくありません。「あまりに小さくて、ゴミと間違えそうになる。風で飛んでいきそうなんですよ」と笑います。「2008年ごろがピーク。金めっき材料の支払いだけで月500万円。正月も夜中まで機械を動かしていました」。
ところが、携帯電話の生産が海外へ移ると潮目が一変。2011年を境に受注は激減します。それでも、堅実だった先代が遺した蓄えで会社を守り抜きました。風向きが変わったのは2020年ごろ。周囲のプレス工場が次々と廃業するなか、転注先として金型の移管が舞い込み、価格交渉も容易にでき再び忙しさが戻ってきたといいます。
先代から引き継ぐ形で金融機関からこの世界へ飛び込んだ小松代表は、ものづくりを一から学び、やがて営業の最前線へ。原材料費や運賃の高騰を取引先へていねいに説明し、適正な価格を粘り強く交渉する——その積み重ねが、厳しい時代を生き抜く力になりました。今では住宅金物、火災報知機、カーナビ、太陽光関連と、扱う製品は多岐にわたります。約8名の精鋭社員と協力会社のネットワークで、納期にも柔軟に応える小回りの良さを強みとしています。
数年前、先代と、子どものころから気にかけてくれた番頭さんをあいついで見送りました。「何のために頑張るのか」と自問する日々のなか、たどり着いた答えは明快でした。大学4年生の息子が「いつか継いでもいい」と言ってくれた——。「いい形で息子に渡す。それが今の目標です」。
大東市金属加工連携グループへは、銀行主催の集まりで出会った㈱池田鉄工所の林社長さんの誘いがきっかけでした。「一人では解決できないことも、いろんな方と交流すれば刺激になる」。メンバーの多くは40代後半から60代の二代目・三代目。事業承継や補助金の悩みも世代が近いからこそ本音で語り合えると言います。同世代の仲間と技術も悩みも分かち合いながら、小松製作所の次の一歩が、静かに、そして確かに動き始めています。
会社情報
| 加工種別 | 金属プレス加工 |
| 企業名 | ㈱小松製作所 |
| 郵便番号 住所 | 578-0901 東大阪市加納4丁目13-3 |
| 加工技術/製品 | 取扱い材料SUS、SPCC、SECC、アルミ、リンセイ銅等。製品は、住宅関連の金物、無線機、火災報知器、火力発電、太陽光発電、カーナビ、医療器部品。 |
| 得意技術 | 順送プレス、単発プレスは社内。その他近辺の協力会社と連携でレーザー、タレパン、タップ、バレル、溶接、塗装、メック、脱脂、アルマイト等対応可。 |
| TEL | 072-964-1315 |
| FAX | 072-963-7627 |
| ホームページ | http://www.komatsu-seisakusho.co.jp/ |
| 連絡担当者 | |
| 設立 | 1972年 |
| 資本金 | 1000万円 |
| 従業員 | |
| 主な機械設備 |
会社所在地 (Google Map)
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