日研パーカライジング工業所

女性ならではの視点できめ細かな品質管理と社内コミュニケーションで業界に立ち向かう

塗装前の金属部品に防錆力・密着力を向上させ塗料の付着性を高める「パーカー処理」を一手に行なう日研パーカーライジング社。
大阪府大東市御領の工場街にあるこの会社は、周辺がまだ田圃ばかりだった55年前の1968年に先代が創業。おもに住設メーカのドアノブや照明器具等各種金具、農機具メーカのタンクなど小さなものから比較的大きなもの、1点から多数の品物のパーカー処理を一手に請け負っているとのこと。

13年前に先代の父から事業を引き継いだ現社長の新井美奈子社長は、同業他社の中でも女性ならでは目線で経営と仕事に取り組む稀有な存在。
『ファンデーションを疎かにすると化粧のノリが悪くなるのと同じく、パーカー処理も丁寧に行わないと後工程の塗装で良い製品にならないので、一点一点常に工場長と共に注意を払って丁寧な仕事を心掛けています。』と、知識が乏しい私にも、「化粧のファンデーション」に例えて分かりやすく説明してくださいました。
それでも不具合が発生する時はあり、原因究明と再発防止やアフターフォローなど、全社で一貫して粘り強く解決に取り組むことでお客様からの信頼を培ってこれたと思う、と新井社長。
社会構造の変化で商流が変化してきていますが、自社の持ち味を最大限に生かしてお客様の要望にとことん応えていきたいと強い熱意を感じました。

社内のチームワークの秘訣を聴くと、「ウチは小所帯なので、やはり飲みニケーションでしょうか？ 仕事中は忙しくてなかなか話もできないけれど、仕事が終わりホッと落ち着いた時に美味しい食事とお酒を酌み交わしながら出てくる話題から共感や課題を見つけ、翌日の活力に変えていく、そういったことを通じて良い仕事、良い職場づくりになると思います」とのこと。

サイクリングが趣味の新井社長は天気の良い休日は、自前のＡＴＢで街中を1，2時間走ることも。知らない道を通り、たまたま見つけたカフェで休憩したり買い物したりと、アクティブに過ごす一面も楽しく語っていただきました。

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