𠮷川鐵工株式会社

モノとモノ・企業と企業をカシメでつなぐグローバルカンパニー

（吉川晃平社長）

𠮷川鐵工株式会社の概要と歴史

𠮷川鐵工株式会社は、1950年に東大阪で創業し、四條畷市に本社を構えるリベッティング・マシン専業メーカーです。

（本社入口）

カシメ（加締め）機とは？

一般的に聞き慣れない『カシメ機』とは、部品同士を接合するための機械。最も身近な例としてはハサミの接合部分が挙げられます。ハサミの刃を2枚重ね、その間にリベットを挿し込み、加締めることで刃を接合します。𠮷川鐵工株式会社のカシメ機は、このリベットを精密自在に塑性変形させるための機械で、従来の手作業から機械化された高精度な製品を提供しています。

（試験打ち用カシメ機）

カシメ機の特長と応用範囲

𠮷川鐵工株式会社のカシメ機は、プレス機と異なり、リベットなどの先端部分だけをきれいに加工することができます。これにより、リベットの変形を最小限に抑え、美しい仕上がりを実現します。また、ドアの部品やキャスターの接合部、自動車の部品など、さまざまな製品に応用されています。

特に、自動車産業では、ハサミやキャスターなどと同様の可動部の接合や、部品と部品を固定するために多く使用されています。カシメ機を使用する事により、「高い強度の固定」と「スムーズに動く可動性」を兼ね備えた接合が可能になります。

（整理整頓され機能的な工場内）

技術革新と未来展望

𠮷川鐵工株式会社は、スイスの企業との技術提携を通じてカシメ技術を導入しました。この技術を基に、さらに独自の改良を加え、高精度なカシメ機を開発しました。最近では、電動サーボ機の開発に注力しており、高精度な接合工程が属人化しない製品を提供しています。また電動サーボのプログラム制御により段取時間及びサイクルタイムの短縮しつつ、品質向上までも実現しています。

もう一つの事業として工程の自動化機器を提供しています。部品供給、組立、検査といった多種多様な工程で実績があります。機械加工、組立、設計、制御と内製率が高い同社だからこそお客様の要望に細やかに応えられる強みがあります。

今後のビジョンは、より多くの製品に「つなぐ技術」を提供していきたいとのこと。①カシメ技術の認知を広げてこれまでにない業界に採用されること、②工程と工程を自動化してつなぐことで、モノづくり人材不足という社会問題を解決する一助にもなりたいと𠮷川社長。

また、グローバルな展開を視野に入れ、「Made in Japan」製品として海外市場にも進出を計画しています。

従業員と社内環境

𠮷川鐵工株式会社は従業員数56名（役員3名含む）で、平均年齢は41歳と比較的若い組織です。社員の半数は製造関係に従事し、そのうち機械加工部門と組み立て部門があります。設計部門には8名、営業と事務を合わせた部門には10名が在籍しています。

人材育成と職場環境

人材育成に力を入れている𠮷川鐵工株式会社では、自己啓発の支援やリーダー育成研修などに力を入れ、社員のスキル向上を図っています。基礎能力である文章力から最新IT技術を学ぶデジタル人材育成プログラムまでを実施しています。これにより、社員が主体的に学び成長する環境を醸成しています。

また、社内のコミュニケーションを重視し、部署間の連携を強化するための取り組みも行っています。例えば、製造現場の従業員が設計や営業の現場を経験することで、社内全体の業務理解を深める制度を導入してるとのこと。

𠮷川鐵工株式会社は、カシメ機の製造を通じて、多様な産業分野での接合技術を提供し続けています。高精度な製品を提供することで、国内外の顧客から高い評価を得ており、今後も技術革新とグローバル展開を推進していく予定。従業員の育成と社内環境の向上にも注力し、社員一人ひとりが成長できる企業文化を築いています。𠮷川鐵工株式会社の今後の発展が期待されます。

（本社入口にある四條畷市のマスコット「100人のサンタ」像）

会社情報

会社所在地 (Google Map)

お問合せフォーム

※お返事に数日頂戴する場合があります。あらかじめご了承ください。２営業日を過ぎても回答がない場合は、不達の場合がございますので、恐れ入りますがお電話でお問合せください。