自動車用金属金型を通じて企業連携と人材育成をコーディネート
巨大な金属金型用のプレス機が大きな音とたてて鋼板をプレスする傍ら、ロボット加工機がその金型を切削研磨する。整えられた構内に出荷を待つ金型が積み上げられている明星金属工業本社工場の内の様子です。
ひしゃくやバケツなど日用金物の製造が発祥で、モータリゼーションの到来とともに業態を変えながら、現在は自動車ボディやドアといった外装パーツを製造するための金型の設計から製造まで行なっています。
設計部門では数年先に発売される新車のドアの設計が行われていました。最新鋭のCADソフトでプレスした際の鋼板の曲がり方、歪みや割れなどを綿密にシミュレーションし、これまで培ってきた調達ノウハウと連動して金型の製造にかかるコストまで算出できるようになっています。
工場内では、CADで設計された情報をもとに先の5面加工機で削り出しと加工がおこなわれますが、試し打ちの際にシミュレーションできなかった微細な調整は加工職人のによる手作業で一つ一つ丁寧に行われていました。
「工程はほとんど自動化されていますが、重要な箇所にはやはり熟練した職人の経験と目が必要。良いものを作るためにはこれからも人材の育成が重要な課題です。」と上田社長がおっしゃるように、これからの人材育成にも力を入れています。
海外の提携企業に対して、社内トップクラスの職人を現地に長期派遣し、スムースな立ち上げを支援したり、子会社がある九州では地元の工科短期高校と連携し金型を保全する人材育成の研修などを主導しています。
また、これからの若者へ製造業について関心を高めてもらうため、大阪府の産業創造館と大阪府下の町工場と連携して、製造現場の若者を紹介する「ゲンバ男子」プロジェクトを支援し、昨年11月には写真集の発行しメディアにも大きく取り上げられました。
昨年末はオープンソースを組み合わたビジネスモデル化を進める精密プレス工業の橋爪社長とタッグを組み3Dプリンタ組立てのセミナーを主催するなど、自社のみならず上田社長の『地元の大東市内の町工場の価値をもっと高めていきたい』との思いが実っています。
事務所の入口には「魂・志・和・人」と書かれた額が掲示されています。「・魂を込めた物づくりを、・志を持って実践し、・和を尊ぶ、・人を育成する」を意味するこの言葉を上田社長の指揮のもと着実に実現されていることを実感しました。
(エピソード)
地元大東市に工場を建設して60年以上が経つ明星金属工業さん。何気ないところでも地域との関わりをとても大切にされています。
本社工場の約80人いる従業員のための社員食堂で出され る昼食には大東市内の農家が生産する食材を使用したものがふんだんに使用されています。「地元で採れた食材が新鮮で美味しいし、地産地消から考えてもエ コロジー。おかわり自由のご飯もお米は『大東米』です。」と上田社長のコメント。秋の地域のお祭りでは上田社長が地元の法被を着て、率先して祭りの盛り上 げに一役買われています。
会社情報
加工種別 | 機械加工 |
企業名 | 明星金属工業(株) |
郵便番号 住所 | 574-0015 大東市野崎4-5-12 |
加工技術/製品 | 小物から大物までのプレス金型設計・製作 |
得意技術 | 大物の3次元形状加工・ボーリング加工 |
ホームページ | http://www.meisei-metal.co.jp/ |
連絡担当者 | |
設立 | |
資本金 | |
従業員 | |
主な機械設備 |
会社所在地 (Google Map)
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